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食事介助をする際の注意点

介護職の仕事には様々な介助サービスがありますが、その中でも食事介助は代表的なものと言えるでしょう。ただし一口に食事介助といっても、利用者が抱える身体の状態に合わせながら、それぞれにふさわしいサービスを提供しなければなりません。

例えば利用者が食事をする際に、椅子にすわっているのか、あるいは車椅子なのかによって、介助のポイントは異なります。前者の場合には、椅子に座った時のテーブルの高さと体との距離がポイントです。利用者本人がバランスのよい姿勢になるまで、調整を繰り返しましょう。

特に高齢者の場合には、体が前かがみになりがちなことや、椅子に腰かけると足が床につかないなど、色々なケースが想定されます。椅子にクッションを敷いたり、足元に台を置くなどして、利用者が安楽の姿勢で食事ができるように工夫します。また利用者が車椅子を使用する場合では、車椅子のストッパーを必ずかけて、体とテーブルの距離が遠くならないように注意することが大切です。

利用者がベッドに腰をかけて、食事をするシーンもよくあります。この介助では、腰をかけている体が不安定にならないように、サポートする必要があります。体の横や後ろに支えとなるクッションを置いて、両足が床の上にしっかとつくように工夫します。ここでも、体とテーブルの距離や高さが適切になるまで調節してください。

利用者がベッドに寝たきりのケースでは、誤嚥をしないように細心の注意を払いながら、食事介助をすることが重要です。枕を高くして、顔を横に向け、不安のない姿勢を維持します。そして布団類を汚さないように、シートやタオルを敷くことも忘れないようにしましょう。